F1第3戦 中国GP 決勝レース/ルイス・ハミルトン今季2勝目

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F1.09F1中国GPの決勝レースが12日(日)、上海インターナショナル・サーキットで行われました。

優勝は、ポールポジションからスタートしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。

スタートで首位を守ったハミルトンは、序盤はチームメイトのニコ・ロズベルグの追い上げに合いながらも徐々にレースをコントロールし、今季2勝目を挙げました。2位にはニコ・ロズベルグが続き、メルセデスが1-2フィニッシュの圧勝でした。

3位にはセバスチャン・ベッテル、4位にはキミ・ライコネンとフェラーリ勢、5位にはフェリペ・マッサ、6位にはバルテリ・ボッタスとウィリアムズ勢が続きました。

マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが12位、ジェンソン・バトンが13位で完走しました。

レースは、残り3周でマックス・フェスタッペン(トロ・ロッソ)がマシントラブルによりホームストレートでストップ。セーフティカー先導のまま終了しました。

予選でグリッド最前列を独占したメルセデスを先頭に、フェラーリとウイリアムズが後方に並び、今季初のフルグリッド全20台で始まりました。

タイヤの選択が鍵

トップ4最初のピットストップはベッテルから。ここでソフトタイヤから新品のソフトタイヤにつないだベッテルに続き、ハミルトンが翌周、その翌周にロズベルグとライコネンが同じタイヤを選択し、4台は再び同じポジションでコースへ復帰します。

しかし、第2スティントに入るとトップのハミルトンは、タイヤをマネージして若干ペースを抑え気味にしたため、ロズベルグとフェラーリ2台のギャップが縮小。2番手ロズベルグもハミルトンとの差を若干縮めるも、1.5秒後方にまで迫ったベッテルを警戒して、チームへハミルトンにペースを上げるよう要請します。
それでも、先頭を走るハミルトンのペースはフェラーリ勢を引き離すには至らず、チームは29周目に2度目のピットストップを先に仕掛けたベッテルに続いて、ロズベルグを先にピットへ呼び寄せました。

これで、ロズベルグは2番手キープに成功。一方、ここまでメルセデス勢に食い下がってきたフェラーリはわずかな逆転の望みを断たれ、後半はやや苦手とするミディアムタイヤでライバルから少しづつ遅れることとなりました。

マクラーレン・ホンダ ダブル完走

マクラーレン・ホンダは、レース中盤にフェルナンド・アロンソが一時ペースを落とす場面があり、さらにピットレーンのオーバーシュートや単独スピンでポジションを下げたパストール・マルドナドとジェンソン・バトンが1コーナーの争いで接触するというアクシデントがあったものの、なんとかチェッカーまでたどり着き、アロンソが12位、バトン13位で今季初のダブル完走を果たしています。
(※バトンとマルドナドの接触はレース後に審議されました)

なお、最後のセーフティカー出動の原因となったマックス・フェルスタッペンは、入賞圏内の8番手を走行中にホームストレートで突然ギヤがスタック、なすすべはありませんでした。

パストール・マルドナドとジェンソン・バトンの接触

マクラーレンのジェンソン・バトンは中国GP決勝レース終盤に起きたパストール・マルドナド(ロータス)とのインシデントについて「ミスジャッジ」があったことを認めました。baton02

数周前からマルドナドとポジションを争っていたバトンは、後ろからアロンソのプレッシャーも受けながらマルドナドの追い抜きを試みるも、バトルに熱中しすぎたようで、スチュワードの面談前の時点で、「インサイドに余裕があると思ったんだ。それ以外には何も言えない。こういうインシデントは誰も望んでいない。ミスジャッジだと思っている。あまり多くを語る前に、まずはスチュワードに説明する必要があるとは思うけどね。映像も見てみないと。コックピットから見るのとは常に違うから」と、ある程度の非を認めています。

その後、スチュワードは接触を引き起こした原因がバトンにあったと判断。
5秒加算ペナルティを科し、スーパーライセンスに対しても2点のペナルティポイントを与えました。

最終的にリタイアを強いられたマルドナドもバトンがクラッシュを引き起こしたとの見解に同意し、「接触するなんて思ってもみなかった。あの時、僕たちはバトルをしていたし、ジェンソンとかフェルナンドと競い合うのはいつだってうれしいけど、たぶんきっと彼は完全にブレーキングポイントを見誤ったんじゃないかな。彼がミスを犯したんだと思う」とコメントしています。

ジェイソン・バトンのコメント

「オプションでの走行はそれほど悪くなかった。ペースもそんなに悪かったわけじゃない。プライムはちょっと厄介だったけど、それはただトラフィックだったからっていうのもある。青旗を振られるからタイヤの温度がかなり落ちちゃうんだ。だから楽じゃなかった。マシンのポジション的には悪くない。まだ後方にいるけど、進歩しているし、今週末もチームは本当に素晴らしい仕事をしたと思う」

「まだ下位にいるし、周辺にいる人たちにはレースでミスを犯してもらわなきゃいけない部分もあるけど、それでも僕たちのレースがおもしろくなる。進歩している。レースでは2台が別の戦略だったから、それもかなりおもしろくさせてくれた。何度かおもしろい場面もあったしね。確かにインシデントは良くないけど、そんなにしょっちゅうあるわけじゃないから、データと映像を見てみる」と、チームが成し遂げた進歩に改めて良い感触を得たとも語っています。

決勝レースを終えてのドライバーズコメント

luisルイス・ハミルトン (優勝)/メルセデス

「本当に満足している。素晴らしいレースだったし、全てのセッションを通してクリーンな週末を過ごせたのは本当にポジティブなことだ。チームは素晴らしい仕事をしてくれた」

「今日に向けて、僕たちはフェラーリと接戦になると思っていた。彼らはロングランでタイヤをうまく使っていたからね。自分たちのレースをして、やれる限りでタイヤを管理することがゴールだった。
タイヤの制約のなかで出来る限りハードな走りをしたし、とにかくオプションでのスティントをできるだけ長く延ばそうとしていた。ニコからの脅威はあまりなかったけど、彼を故意に減速させるようなことは何もしてない。
2回目のピットストップの前にギャップを築くためにいくつか速いラップを刻むことができたし、本当に楽しかった。
そのあとはフィニッシュにむけてプライムタイヤの寿命を管理するだけだった。
全体として、スムーズな週末を過ごさせてくれたチームにありがとうと言わなければならない。
僕が望んだ位置にクルマを合わせることができたし、それが今日の結果に役立った。
中国の驚くようなファンの前でまた勝つことができて素晴らしい気分だ。週末ずっと彼らのサポートは素晴らしかったし、彼ら全員に『謝謝』と言いたいね!」

ニコ・ロズベルグ (2位)/メルセデス

nico「フェラーリを倒せたのは素晴らしいことだし、チームはマレーシア以降、素晴らしい仕事をしてくれた。
でも、今日はちょっとフラストレーションの溜まる一日でもあった。予選でのルイスとの100分の4秒差がどれくらいの違いになるかを目の当たりにしたからね。ルイスはミドルスティントでタイヤをかなり管理していたし、それによってベッテルに迫られるリスクが出てきた。フェラーリは、新品タイヤでアンダーカットして前に出ようとしたけど、チームは僕が先に2回目のピットストップすることに対応してくれた、フェラーリの前に留まることができた。

それがうまくいった。でも、そこからは長い最終スティントを走らなければならなかったし、最終ラップではタイヤがギブアップし始めた。今後、僕たちはそのすべてについてしっかり議論していくと確信している。でも、全体的に状況を変えられるかは僕次第だ。とにかく土曜日にもっと良い仕事をする必要がある」

セバスチャン・ベッテル (3位)/フェラーリ

sebaschan「全体的にとても満足している。まだたった3戦だけど、ここまでの僕たちのステップは本当にすごい。
3位と4位に入り、チームのためにとても嬉しく思っている。できればもう少しメルセデスにプレッシャーをかけたかったけどね」

「1回目と2回目のストップの後はまだ可能性があったけど、最終スティントで大きく引き離されてしまった。基本的に4週間前よりも近づいているのはポジティブだけど、やることはまだ多い。

でも、僕たちが他チームの前にいられたこともまたとてもポジティブなことだ。今日は2位は不可能だった。ライバルの速さを認めるしかない。バーレーンではもう一度彼らに近づきたい。どのようなコンディションであれ、僕たちには強いクルマがある。そういう気がしている」

キミ・ライコネン (4位)/フェラーリ

kimi「今日のスターティンググリッドが理想的ではなかったことを考えれば、4位は良い結果だ。スタートはOKだった。蹴り出しはうまくいったし、1コーナーではインサイドに行こうと決めたんだ。

コーナーを抜ける時にはいい位置にいられたので、ブレーキングでなんとかウィリアムズについていき、追い抜くことができた。その時のマシンは最高だった。今日のマシンはとても良かった。最初のタイヤセットはちょっとトリッキーだったけど、それはたぶんみんなも同じだったと思うし、新しい2セットは問題なかった。レース終盤には追いついていたし、自分に速さがあることはわかっていた。その時点でもまだタイヤが良い感じだと思っていたし、表彰台を争うチャンスはあったはずだ。でも、セーフティカーが入ってきた。それを変えられないことはわかっているけどね。

今日は表彰台に近づけたし、次のレースからはもっと良い週末を過ごさなければならない。予選ですべてをうまくやるためにベストを尽くすつもりだ。チームとして今日は最大のポイントを獲得できたし、自分たちがメルセデスの後ろにいることはわかっているけど、この結果に満足しなければならないと思う。

明日からは、毎週末彼らに挑めるようにさらにステップを果たす必要がある。
昨年から取り組んできているようにハードワークを続けなければならない。チームのやり方を信じている。今はとにかく忍耐だ」

フェルナンド・アロンソ (12位)/マクラーレン・ホンダ

alonso-1「僕たちにとって楽なレースではなかった。序盤はあまり競争的ではなかったし、そのあともミドルスティントで空力にいくつか問題が発生して速さがなかったけど、レースの最後はソフトタイヤで少しはハードにプッシュすることができた」

「このクルマの最大限を引き出せるようにまだもっと多くのことを学んでいく必要があるけど、車をもっと理解するには今日のような五gが非常に役に立つ。僕にとっても有益なレースだった。冬季テストでの僕の最長スティントは12周だった。マレーシアでは22周。そして、ここではレースを完走できた。これは前進だ。バーレーンでも改善できることを期待している」

ジェンソン・バトン (13位)/マクラーレン・ホンダ

button03「今日はそれほど悪くはなかった。僕たちはまだフィールドの後方で戦っているし、それは残念だけど、進化しているのがわかったのはポジティブだ。オプションタイヤでのミドルスティントはそれほど悪くなかった。

ソフトタイヤでの僕たちのベースがまったく駄目だったとは思わない。でも、レース終盤のラップではプライムがちょっとトリッキーだった。その多くは、僕が遭遇した全ての青旗とトラフィックによるものだ。それによってスティント中にタイヤの温度が低下してしまった。簡単ではなかった。

パストールとの接触に関しては、僕はインサイドにスペースがあると思った。接触は決して起こってほしいことではない。誤った判断だったと思う。それでも、僕たちはもっと多くの進化を期待してバーレーンに向かう。サーキット構成は僕たちに合ってはいないけどね。ヨーロッパに向けて、チームとしてもう少しうまく機能することを願っている。僕たちはかなり遅れをとっているので、全てのレースで改善が必要だ」

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