インディ500/モントーヤ選手が15年振りの勝利

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indy08今年で第99回目を迎える伝統のインディアナポリス500マイルレースが24日に開催され、200周500マイルのスピードバトルを制し、牛乳を飲んだのは、ファン・パブロ・モントーヤ選手(チーム・ペンスキー)でした。

追突により一度はリードラップ最後尾まで落ちたモントーヤ選手でしたが、そのビハインドを挽回。最後はチームメイトのウィル・パワー選手を抑え、2000年以来2度目のインディ500ウイナーとなりました。

予選15位のモントーヤ選手は、スタート直後のフルコースコーション中にシモーナ・デ・シルベストロ選手(アンドレッティ・オートスポート)に追突されて右リアのホイールガードを壊されピットに3回入り、リアウイングごとアッセンブリーで両ホイールガードを交換し、燃料補給も行ってリスタートした時には、既にモントーヤの順位は30位まで落ちていました。

しかし、イエロー中の66周目にトップグループが3回目、モントーヤ選手が5回目のピット作業を終えると、たったの2スティントで20台以上を抜いて8番手にまで浮上しトップグループ入りを果たしました。

トップグループからトニー・カナーン選手(チップ・ガナッシ・レーシング)が150周過ぎに単独クラッシュで脱落。
予選3位からトップ争いのメンバーとして戦い続けていたサイモン・ペジナウ選手もフロントウイングを傷めて後退しました。

優勝争いはポールスタートだったスコット・ディクソン選手(チップ・ガナッシ)、予選2位だったウィル・パワー選手(チーム・ペンスキー)、そしてモントーヤ選手の間で繰り広げられることとなりました。

レース終盤にルーキーのステファノ・コレッティ選手(KVレーシング・テクノロジー)ら3台による多重アクシデントが発生。
セーフティクルーたちが短時間でコースを清掃し、ゴールまで15周でリスタートが切られ、ここからの優勝を賭けたドッグファイトは凄まじいものとなりました。

この15周で5回もトップが変わり、2、3番手も目まぐるしくポジションが入れ替わる、まさにインディ500ならではのバトル。
ペンスキーとガナッシのトップドライバーたちによる見応えあるファイトとなっていました。

196周目、ディクソン選手をターン1でパスしたモントーヤ選手は、その勢いを保ったままバックストレートを加速し、ターン4でパワー選手を抜き去りました。この後、アンダーステアが出てディクソン選手は失速。
モントーヤ選手対パワー選手の一騎打ち。今年の開幕戦からライバル意識むき出しで優勝争い、そしてポイント争いを続けてきているふたりの戦いです。indy07

しかし、2番手からの逆転勝利を狙ったパワー選手を、モントーヤ選手はとうとう最後まで封じ込め続けました。
インディカーに復帰して2年目、インディ500は去年のものを含めてもまだ3戦目のモントーヤ選手ですが、8回目のインディ500だったチームメイトを打ち破りました。

インディ500デビュー戦の2000年に優勝したモントーヤ選手は、実に15年ぶりで、しかも、インディカーへの復帰2年目にして最大のレースを制覇しました。パワーとのゴール時の差は僅かに0.1042秒。史上4番目のクロース・フィニッシュでした(1992年=0.0430秒、2014年=0.0600秒、2006年=0.0635秒に次ぐ)。

ファン・パブロ・モントーヤ選手 コメント

モントーヤ「楽しかったね。ゴールの瞬間まで勝負はわからい。そこまで激しく戦う。それこそがインディカーのレースだ。今日はそういう戦いになっていた。自分のマシンが良い仕上がりなのは感じていた。しかし、最後のバトルはとても激しいものだった。それに勝てて本当に嬉しい。真剣なレースだったし、とても楽しかった。1-2フィニッシュはチームにとって名誉なことだよ。」

ウィル・パワー選手 コメント

ウィル・パワー02「他のレースなら2位でも喜べるが、インディ500だけは……。最後の戦いで自分のマシンはアンダーステアが強かった。あの時、モントーヤのマシンは本当に速かった。だから抜かれた後に抜き返すことができなかった」

3位は終盤土壇場で失速したディクソンを抜いたチャーリー・キンボール選手(チップ・ガナッシ)。
ペンスキーが1-2で、3、4位はガナッシ。シボレーの1-2-3-4。1チームによる1-2フィニッシュは史上8回目。

5位はグラハム・レイホール選手(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)で、6位はマルコ・アンドレッティ選手(アンドレッティ・オートスポート)と、ホンダドライバーが続きました。レイホール選手は2戦連続2位に続くトップ5入りで3戦連続ホンダ勢の最上位フィニッシュを果たしました。

レイホール二世選手 コメント

レイホール「レース前のも目標通りにホンダ勢のトップ、そしてポイントでも上位を保つことができた。
チームがたゆまぬ努力を続けてきてくれているおかげだ。今日はシボレー勢が速く、彼らは別のリーグで戦っているかのようだった。しかし、レース終盤に我々はトップグループに迫り、最後のバトルを戦い抜いたことで5位フィニッシュを達成できた。」

琢磨選手を襲ったアクシデント

佐藤琢磨選手(AJフォイト)は、スタート直後のターン1でセージ・カラム選手(チップ・ガナッシ)と接触しました。takuma01
これで右フロント・サスペンションの一部が折れた琢磨選手は、ピットに入って修理を行い、2周遅れでレースに復帰しました。
1回めのピットストップの後にはトップに抜かれて3周遅れになりました。

しかし、そこから100周以上を使って着々と順位を挽回していき、ついに169周目、琢磨選手はトップと同一周回に返り咲き、驚異的な追い上げを見せます。
リードラップに戻った時点では24番手だった琢磨選手ですが、コース上でのバトルを勝ち抜いてポジションを上げ続け、多重クラッシュ発生によるリタイアや、燃費作戦に失敗した選手などの影響もあり13位でゴールしました。
0周リタイアの危機に陥り、3周の遅れを取りながら、それらをすべて跳ねのけての13位。
1周目のアクシデントが本当に悔やまれるレースとなりました。

佐藤琢磨選手 コメント

takuma03「あのアクシデントは本当に残念。マシンはとても良く、アクシデントで右側を壁にぶつけてしまったので、サスペンションもリアのフラップも正常な状態ではなくなっていました。それでもマシンは速かったし、ピットクルーの作業も素晴らしく、作戦も良かったことで3周もの遅れを取り戻すことができました。最後のバトルでも何台かをパスできました。そういうレースが戦えただけに、最初のアクシデントが本当に残念です。」

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