フォーミュラE第10戦決勝/ブエミがポール・トゥ・ウイン

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第10戦の表彰台フォーミュラE第10戦ロンドンePrix決勝が行われ、e.ダムス・ルノーのセバスチャン・ブエミが一度も先頭を譲らない完璧な走りで優勝し、これに寄って、セバスチャン・ブエミは、チャンピオンシップ首位のネルソン・ピケJr.との差を23ポントから5ポイントまで縮めました。

2位にはドラゴンのジェローム・ダンブロジオが入り、3位にはアンドレッティのジャン-エリック・ベルニュ。
チャンピオンを争うルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・アプト)は4位、ネルソン・ピケJr.(ネクストEV TCR)が5位になっています。注目の山本左近(アムリン・アグリ)は、マシントラブルによりリタイアに終わりました。

いよいよ大詰めとなった、フォーミュラEのファーストシーズン。その最終2レースの舞台は、イギリスはロンドン市内のバターシーパークに特設されたコース。コース幅が狭く路面もバンピーということで、非常に難しいコースです。ターン1に大きなバンプがあるということで、フリー走行2回目開始前にウォールを拡大してその部分を保護。結果としてこの部分のコース幅はさらに狭くしています。

ネルソン・ピケJr.(ネクストEV TCR)

ネルソン・ピケJr.(ネクストEV TCR)

ピケJr.、ディ・グラッシ、ブエミの3人に絞られた初代チャンピオン争いも熾烈。ランキング3位のブエミが予選で意地を見せてポールポジションを獲得。ディ・グラッシが3番手、ピケJr.が4番手と、主役たちが前方のグリッドに顔を並べました。今回久々の実戦レースとなる山本左近は17番手からのスタート。

いつものスタンディングスタートではなく、ローリングスタートでレースが開始されることとなりました。改修されたターン1は常にイエローフラッグ区間となっていて、オーバーテイクは禁止されています。

2周目の3コーナーから実質的なレースはスタート。ブエミが危なげなく先頭をキープし、ダンブロジオが2番手をキープします。
3周目にレースは早くも動きを見せ始め、ピケJr.がファンブーストを使ってディ・グラッシに襲いかかります。しかし、両者は若干接触し、ピケJr.のオーバーテイクは失敗。その隙をベルニュに攻められ、ピケJr.は5番手に降格。かもピケJr.はベルニュについていくことができず、今度はニコラス・プロスト(e.ダムス・ルノー)に攻め立てられます。エネルギーも他車よりも多く使っているようです。

ピケJr.を攻略したベルニュの勢いは衰えず、今度はディ・グラッシに迫り、前をうかがいます。そして7周目にディ・グラッシをパスし3番手に浮上。
前が開いたベルニュは、ファステストラップを連発して、今度はダンブロジオとの差を縮めていきます。
しかし、エネルギーの消費量は多く、11周目には残り30%を切ります。その11周目、さらには12周目に先頭をひた走るブエミがファステストラップを連発して、後続との差を広げはじめます。

14周目を走り切ったところで、ベルニュ、ディ・グラッシ、ピケJr.がピットインし、マシンを乗り換えます。後方では左近のペースが1分39秒台まで落ち、シフトアップ/ダウンのタイミングで、マシンが激しくノッキングし、順位を落としてしまいます。

15周目にはブエミ、ダンブロジオ、プロストらがピットイン。サム・バード(ヴァージン)だけがステイアウト。

山本左近(アムリン・アグリ)

山本左近(アムリン・アグリ)

左近もピットに戻りマシンを乗り換えますが、今度はピットレーン出口でマシンの電源が落ちるトラブル。メカニックによってガレージに押し戻され、残念ながらリタイアとなってしまいました。

バードは16周目終了時点でピットに入り、これで全車のマシン交換が完了。しかしダニエル・アプト(アウディ・アプト)の挙動がおかしく、ターベイ、サラザン、デュランらに次々とパスされてしまいます。セーフティカー
そして、極めつけの最終コーナーでクラッシュ。セーフティカーが出動するきっかけを作ってしまいます。

レースが再開されたのは21周目から。残り8周の超スプリントレースになりました。
各車とも70%前後エネルギーを残しており、バッテリー切れの心配はほとんどなくなりました。

ここからは僅差の接近戦が展開。ピケJr.がディ・グラッシの背後にピタリとついて、ファンブーストを使うタイミングをうかがいます。ブエミは、ダンブロジオとの差を1秒に保って先頭を逃げます。

24周目にピケJr.が2回目のファンブーストを使ってディ・グラッシに迫りますが抜けませんでした。なお、ブルーノ・セナ(マヒンドラ)は、7番手を走っていたもののピットレーンの速度違反でドライブスルーペナルティが課せられ、ポイント圏外に落ちてしまいました。

ピケJr.の攻撃を退けたディ・グラッシは、変わってベルニュに迫るも、なかなか抜くことができません。ピケJr.は、今度は後方からバードに迫らせ、非常に苦しい状況。

最終ラップ、ブエミはダンブロジオに対して余裕のリードを築き、そのままトップチェッカー。一度も首位を明け渡すことのない、完璧な戦いぶりを見せました。
2位でゴールしたのはダンブロジオ。以下ベルニュ、ディ・グラッシと続きました。
ディ・グラッシは最後までベルニュを攻略できませんでしたが、ファステストラップを記録して、貴重な2ポイントを加算しました。

ピケJr.はエネルギー残量が2%というギリギリの状態でゴール。最後はピットインを遅らせる作戦が成功し、しかもエネルギーをたっぷりと残しているバードに詰め寄られるものの、なんとかこれを凌いで5位を死守しました。

この結果、ピケJr.が通算獲得ポイント138のランキング首位で次(6月28日)の最終戦へ。
しかしポール・トゥ・ウインのブエミが133ポイントとして、その差5ポイントに近づけてきています。
また、ディ・グラッシも125ポイントとなって、初代チャンピオン争いは完全にこの3人に絞られました。なおこのレースの結果、e.ダムス・ルノーがチームタイトルを確定させました。

フォーミュラEの初代チャンピオンの座は果たして誰の手に?
最終戦となるロンドンePrix第2レースは、6月28日(日)の日本時間24時にスタートが切られます。

フォーミュラE第10戦ロンドンePrix決勝結果(暫定)

順位 No. ドライバー チーム タイム
1 9 セバスチャン・ブエミ e.ダムス・ルノー 29Laps
2 7 ジェローム・ダンブロジオ ドラゴン +0”939
3 27 ジャン-エリック・ベルニュ アンドレッティ +1”667
4 11 ルーカス・ディ・グラッシ アウディ・アプト +2”409
5 99 ネルソン・ピケJr. ネクストEV TCR +7”370
6 2 サム・バード ヴァージン +7”762
7 8 ニコラス・プロスト e.ダムス・ルノー +8”553
8 6 ロイック・デュバル ドラゴン +9”507
9 88 オリバー・ターベイ ネクストEV TCR +10”032
10 30 ステファン・サラザン ベンチュリ +12”077
11 28 シモーナ・デ・シルベストロ アンドレッティ +15”946
12 5 カルン・チャンドック マヒンドラ +35”595
13 23 ニック・ハイドフェルド ベンチュリ +41”034
14 3 ファビオ・ライマー ヴァージン +42”267
15 10 ヤルノ・トゥルーリ トゥルーリ +43”273
16 21 ブルーノ・セナ マヒンドラ +48”423
17 77 サルバドール・デュラン アムリン・アグリ +1’01”987
DNF 18 アレックス・フォンタナ トゥルーリ +4Laps
DNF 66 ダニエル・アプト アウディ・アプト +14Laps
DNF 55 山本左近 アムリン・アグリ +14Laps

※No.77サルバドール・デュランは、レース終了後に49秒加算のペナルティ

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