スーパーGT SUGO/GT500は大波乱でRAYBRIG NSXが今季初勝利

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SUGO RAYBRIG NSX CONCEPT-GTスーパーGT第6戦SUGOは20日、81周の決勝レースが行われ、接触やペナルティが多発したレースでRAYBRIG NSX CONCEPT-GTが今季初勝利。ホンダ陣営に今シーズン初の優勝をもたらしました。

好天のもと、気温26度、路面温度38度というコンディションで開始時刻となる14時を迎えた第6戦の決勝レース。

GT500クラス

スタートでは、ポールポジションのS Road MOLA GT-Rを駆る本山哲が危なげなくホールショット。RAYBRIG NSX CONCEPT-GT、Epson NSX CONCEPT-GT、KeePer TOM’S RC Fとグリッド通りに続いていきます。

上位はタイムにばらつきがあり、各車の間隔も数秒単位で開いたり縮んだりする展開が続きましたが、その中でもS Road GT-Rの本山哲は徐々に差を広げていき、20周を迎える頃には10秒ほどまでリードを拡大していきました。

その後方では、RAYBRIG NSXの山本尚貴とEpson NSXのベルトラン・バゲットの2番手争いが接近。バゲットは23周目の最終コーナー~ストレートでサイド・バイ・サイドに持ち込みますが、バトルの際にグリーンに右サイドを落とし、その際に右リヤから白煙を挙げてスローダウン。ピットへ向かい戦線離脱となったため、RAYBRIG NSXが2番手をキープしました。

首位のS Road GT-Rが15秒までリードを拡げた27周目、ZENT CERUMO RC Fの立川祐路と接近戦を演じていたDENSO KOBELCO SARD RC Fの平手晃平がバックストレートで姿勢を乱し、コース左サイドのガードレールに激しくクラッシュ。
これによりセーフティカーが導入され、S Road GT-Rのリードは一旦帳消しとなりました。なお、平手は自力でマシンを降りていますが、マシンはリタイア。また、この際に接触があったのか、ZENT RC Fにはその後、ドライブスルーペナルティが下されました。

セーフティカー導入中の31周目にピットレーンオープンとなると、GT500はほぼ全車がピットへ。GT300も多くのマシンが作業へと向かい、ピットレーンは一時大混雑となります。柳田真孝に代わったS Road GT-Rが首位を守り、RAYBRIG NSX、KeePer RC F、ENEOS SUSTINA RC Fと、GT500の上位はポジションキープで続いていきました。

SUGO RAYBRIG NSX CONCEPT-GT2レース再開は33周目。リスタート後は、2番手につけるRAYBRIG NSXの伊沢拓也が柳田の背後につけます。そして伊沢は、37周目のメインストレートで柳田に並びかけると、1コーナーで先行して首位を奪取。その後も5秒前後の差で最後まで首位を守り切り、トップでチェッカー。
RAYBRIG NSXが今季初勝利を上げるとともに、ホンダ陣営にとってもシーズン初の優勝となりました。

最終的には2.6秒の差でS Road GT-Rが2位に入り、フロントロウに並んだ2台が最後までトップ2を争う展開となったこのレースですが、3位表彰台をめぐる展開は波乱の様相となりました。

最終的にトップ2と30秒以上のが開いた3位争いでは、SCラン後のリスタートでもKeePer RC Fの平川亮が3番手をキープ。ただ、レースも残り20周を切った65周目、ピット作業時に違反があったとして、KeePer RC Fにドライブスルーペナルティが下されます。これにより、3番手にはENEOS RC Fの国本雄資が浮上。

ENEOS RC Fの後方からは、表彰台を狙うMOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリも迫ってきていましたが、66周目にはこのMOTUL GT-Rにもドライブスルーペナルティが下されます。このペナルティはレース折り返しを前に繰り広げられたカルソニックIMPUL GT-Rとのバトルの中での接触によるものだと思われますが、表彰台も見えたMOTUL GT-Rはここで後退。代わって4番手には、D’station ADVAN GT-Rの佐々木大樹が浮上しました。

その時点では4秒ほどあった国本と佐々木との差ですが、ペースに勝る佐々木が国本の背後につける展開となり、73周目にストレートで並びかけていきます。国本も、GT300車両との絡みも活かして粘りを見せるも、78周目に佐々木が先行。
その後もポジションを譲らず、D’station GT-Rにとっては優勝した第4戦富士に続く今季2度目の表彰台獲得となりました。

ENEOS RC Fは4位となり、7番手からスタートしたWedsSport ADVAN RC Fが5位。
6位にはスピンやペナルティもあったMOTUL GT-Rが続き、6番手でチェッカーを受けるもピット作業違反があったとして37秒のタイムペナルティが下されたドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTが7位となりました。

8位には、SC中の追い越しがあったとしてチェッカー後にこちらも37秒のタイムペナルティを受けたKEIHIN NSX CONCEPT-GTが入り、9位からはKeePer TOM’S RC F、ZENT CERUMO RC F、カルソニックIMPUL GT-R、ARTA NSX CONCEPT-GT、そしてPETRONAS TEAM TOM’Sまでが完走扱いとなっています。

ドライバーコメント

伊沢拓也
「ドライバー交代をしてからクルマの調子も良かったし、すべてが完璧でした。山本選手と勝利を挙げたことがなかったので、
ふたりで国さん(高橋国光総監督)と一緒に優勝することができて、本当に嬉しいです」と優勝直後のインタビューで語った

山本尚貴
「やっと勝ててよかったです。一生勝てないかもしれないと思っていたのですが、(伊沢選手と)ふたりで結果残すことが
できて、ホンダにも今季初優勝をもたらすことができました」

GT300クラス

SUGO GT300 優勝したVivaC 86 MCGT300クラスは予選2番手からスタートしたVivaC 86 MCが大差をつけ優勝。参戦初年度のマザーシャシーに初勝利をもたらしました。

公式予選に出走できなかったExcellence Porscheはフリー走行の結果を受け決勝への参加が認められています。また、昨日の練習走行でクラッシュしたマッハ車検 with いらこん 86c-westは決勝レースに参加することができませんでした。

オープニングラップの1コーナーでは大きな混乱もなく、ポールシッターのARTA CR-Z GTを先頭に2番手VivaC 86 MC、3番手TOYOTA PRIUS apr GTの順で通過していきます。
トップのARTA CR-Zは2周目にVivaC 86とのギャップを1.3秒まで拡大したものの、翌周には0.8秒まで詰め寄られます。その後、6周目までは順位を守りましたが、7周目にVivaC 86にオーバーテイクされ2番手に後退。その後、ARTA CR-Zは後方から迫ってきたTOYOTA PRIUSにもオーバーテイクを許し、3番手まで順位を落としています。また、9周目にはRUNUP Group&DOES GT-Rが2コーナーの立ち上がりで体勢を崩し、3コーナーでクラッシュ。右フロントを大きく破損してしまったためリタイア。

GT300 VivaC 86 MCとTOYOTA PRIUS apr GTのバトル

GT300 VivaC 86 MCとTOYOTA PRIUS apr GTのバトル

11周目にはトップを争うVivaC 86とTOYOTA PRIUSが2秒差まで詰め寄ると、16周目には1.054秒まで接近。しかし、20周目にはギャップを再び2秒まで押し戻す激戦が繰り広げられます。

このまま激しいトップ争いが展開されるかと思われた23周目、GT500クラスのDENSO SARD RC Fがバックストレートでクラッシュ。コースを塞ぐような形でストップしてしまい、セーフティカーが導入。またレギュレーションで定められているため、ピット入り口も閉鎖されます。

セーフティカー導入から6周後の29周目にピットがオープンになると、GT500クラスも含めほぼ全車がピットインし、ピットは混沌とした状況となります。トップを走っていたVivaC 86やTOYOTA PRIUSなどはスムーズに作業を完了させコースに復帰したものの、多くのマシンが作業を行っていることもあって、出口付が渋滞。多くのマシンが足止めを余儀なくされてしまいました。
また、その直後にセーフティカーランが終了したことで、ピット出口が閉鎖。B-MAX NDDP GT-Rを先頭にピット出口がオープンになるまでコースへ復帰することができなくなってしまいました。

ピットの混乱が収まった31周目時点でのトップはグリーンテック SLS AMG GT3。しかしグリーンテックSLSはピット作業を行っておらず、実質上のトップは6番手を走るVivaC 86と変わりません。
2番手にマネパ ランボルギーニGT3、3番手にTOYOTA PRIUSが続く形となります。
また、この周のSPコーナーでは見た目上の2番手を走るDIJION Racing GT-Rがバランスを崩しスピンしましたが、すぐにコースへ復帰。さらに、44周目にはシンティアム・アップル・ロータスがホームストレート上でマシンを止めています。

34周目時点では、実質トップを行くVivaC 86と2番手マネパ ランボルギーニとのギャップは約4秒だったものの、その5周後にはVivaC 86が16秒までリードを広げ独走態勢に入ります。一方追いかける形のマネパ ランボルギーニは3番手のTOYOTA PRIUSに詰め寄られてしまいます。

43周目から1秒以内の接戦を繰り広げていたマネパ ランボルギーニとTOYOTA PRIUSによる2番手争いは、55周目のバックストレートでTOYOTA PRIUSが後方から来たカルソニック IMPUL GT-Rを利用する形でオーバーテイクを仕掛けたTOYOTA PRIUSに軍配。しかし、トップのVivaC 86とは25秒以上の差がついてしまっていました。

その後もペースを維持したVivaC 86は最終的に2番手以下に23秒の大差をつけ、ラスト2周はペースを緩める余裕を持ちながらトップチェッカー。VivaC team TSUCHIYAが参戦初年度のマザーシャシーに初優勝をもたらしました。2位は3番手以下に10秒以上のギャップをつけたTOYOTA PRIUSが獲得しています。

一方で3番手争いは終盤にバトルが展開。レース残り3周でマネパ ランボルギーニの平峰一貴にGAINER TANAX SLSの平中克幸が0.4秒まで接近すると、その周のハイポイントコーナー入り口で、平中が平峰のインに飛び込み、サイド・バイ・サイドでバックストレートを駆け抜けます。最終的にブレーキングにアドバンテージの平中が馬の背コーナーの飛び込みでオーバーテイクを決め3番手に浮上。そのまま逃げ切り3位を獲得しました。
第6戦 SUGO:決勝結果

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