2016年度F1マシンチームそれぞれの新車紹介

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2016年F1マシン01いよいよ明日、2月22日からバルセロナ合同テストが始まります。各チームは新車を引っ提げて闘う体制を作りました。2016年度の新車は次の通りです。
メルセデス
メルセデスAMG F1はチーム21日、2016年のF1世界選手権に投入する新車『F1 W07ハイブリッド』を正式に公開しました。W07は、前年型W06を正常進化させた印象を受けますが、細部では昨年よりも大きく口を開けたインダクションポッドがヘッドレスト付近までせり出しているほか、サイドポッドからリヤ後端にかけてもより絞り込まれた感があります。

チームのテクニカル部門を指揮するエグゼクティブディレクターのパディ・ロウは、W07の開発においてあらゆるエリアで最適化を目指していると語りました。「2015年は素晴らしい成功を成し遂げたシーズンだったが、我々のプライオリティは最も弱いエリアを特定・改善することにあり、すべてのエリアを優れたものにすることだった」

また彼は、今年のプレシーズンテストがわずか2回(合計8日間)だけで、開幕戦までの日数も例年より少ないことから、新車の大幅なアップデートは望めないとも述べています。

フェラーリ
フェラーリは19日、2016年のF1世界選手権に投入する新車に、打倒メルセデスを掲げ、8シーズンぶりの王座奪還を狙う跳ね馬のブランニューマシン『SF16-H』を初公開しました。

チームは昨年、未勝利に終わった2014年の反省をもとに、パワーユニットの向上などに取り組み大幅にパフォーマンスを回復、開幕前に掲げたシーズン2勝を上回る3勝を成し遂げましたがコンストラクターズ選手権では2位。2年連続でダブルタイトルを決めた王者メルセデスAMGとは依然ギャップがあり、この日公開されたスクーデリア62代目のシングルシーターには、5年ぶりの回帰となるフロントサスペンションのプッシュロッド化や昨年よりも短く平坦になった突起型のショートノーズを採用。よりコンパクトになったリヤ周りは下側を極端に絞り込んだコークボトル形状にするも上端はサイドポンツーンからなだらかに延ばした形に抑えるなど、随所にジェイムズ・アリソン色を打ち出した改善の跡がみられます。 また、噂されていた1970年代カラーのレトロなカラーリングも採用。コクピット廻りからエンジンカバーにかけて大幅に白のスペースが加えられました。

ウイリアムズ
ウイリアムズ・マルティーニ・レーシングは19日、2016年のF1世界選手権に投入する新車『FW38』を公開しました。今季もメルセデス製パワーユニットを搭載するFW38は、昨年同様のマルティーニカラーとスポンサーロゴに包まてれ、各部のディティールも突起型のノーズをはじめ前年型のFW37に酷似。現状のFW38と昨年公開時のFW37では、サイドポーンツーンの空気取り入れ口の形状が若干丸みを帯びていることが異なるくらいです。

チームは昨年、得意のストレートスピードを生かし高速コースで相変わらずの強さをみせたものの、2014年から抱えるダウンフォース不足は最後まで克服できず、直近のライバルであったフェラーリにも大きな遅れをとっていましたが、チームの副代表を務めるクレア・ウイリアムズは、今シーズンもメルセデスAMGとフェラーリ以外のライバルからのプレッシャーを退けることができると自信をみせています。
「我々はこの冬の間に前進を果たしたと確信しています。今日発表したFW38は最終仕様ではありませんが、FW37の強みを基に弱点の克服にも取り組んでいます。私たちは、すでにメルボルンに向けて最新版を計画しており、シーズンを通して安定した改善を果たしていくつもりです」

レッドブル
レッドブルは2016年のマシンカラーリングを17日に発表しましたが、新車そのものは持ち込んでおらず、今季型RB12はプレシーズンテスト初日の22日に初披露される見込みです。
レッドブルは昨年パワーユニットの変更を考えましたが、メルセデス、フェラーリ、ホンダのいずれとも交渉がまとまらず、結局ルノーと新たな条件で契約を結び直し、タグ・ホイヤーブランドでこれを使用することを決めました。その発表が行われたのは昨年12月4日で、パワーユニット決定の遅れが新車開発に影響した模様です。

フォース・インディア
フォース・インディアは、17日、SNSを通じて2016シーズンに投入する新車『VJM09』を、プレシーズンテスト開幕日の2月22日(月:8時30分/日本時間16時30分)早朝にカタルニア・サーキットのピットレーンで初公開することを明らかにしました。

ルノー
ルノーは、新カラーリングのマシンを披露したものの、これは昨年型ベースのショーカーで、チェスターは、新車R.S.16はプレシーズンテストがスタートする22日には走行できる状態になると述べています。

昨年ロータスは財政的に非常に苦しい状態にあったため、シーズン中にはほとんどマシン開発を進めることができませんでした。しかしベルギーGPではロマン・グロージャンが3位表彰台を獲得しており、マシンのベースは優れていたものと考えられます。チェスターは、今季ルノーR.S.16は昨年型の哲学を踏襲したものになると明かしました。
「マシンの哲学を変更する必要はなかった。(去年と)ほぼ同じ哲学でいく。我々が発見したいくつかの特性のおかげでマシンのハンドリングはとてもよく、ドライバーたちはマシンの力を最大限に引き出すことができた。そのためこれを継承し、さらに推し進めていく」

トロロッソ
トロロッソは、今季はフェラーリの2015年最終仕様のパワーユニットを使うことを明らかにしました。2013年末まで、トロロッソは7年間にわたってフェラーリからエンジンの供給を受けていましたが、新しい1.6リッターV6ターボ時代の到来を迎えてルノーと手を結びました。ところが、ルノーの信頼性不足に悩まされながら2シーズンをすごした後、トロロッソはフェラーリと復縁することを選び、昨年のかなり遅い時期に2015年仕様のエンジンの供給を受ける契約を交わしています。

チームプリンシパルのフランツ・トストは、バルセロナで来週月曜日から始まるテストでデビューする新車のSTR11が、フェラーリの2015年型最終仕様のエンジンを積んでいることを明かしました。時間に余裕がなかったことから、トロロッソが2016年の正式なカラーリングを公開するのは2月29日になります。

マクラーレン
マクラーレン・ホンダは21日、2016年のF1マシン『MP4-31』を正式に発表しました。昨年、ホンダとのパートナーシップを再開した新生“マクラーレン・ホンダ”は、“サイズゼロ”に起因するホンダ製パワーユニットの低い信頼性とパフォーマンス不足に苦しみ、チーム史上最悪のコンストラクターズ選手権9位に終わりました。しかしパートナー2年目となる今シーズンにかけてはクリスマス休暇も返上して、引き続きサイズゼロの哲学は継続するもののターボチャージャーとコンプレッサーの効率化を「第一の目標」に新車を開発、常勝復活を目指しています。

発表されたMP4-31は、昨年同様に突起型のショートノーズを採用していますが、インダクションポッドは若干丸みを帯びてサイズもダウンしているほか、サイズゼロを反映したリヤ後端の絞り込みも昨年型よりわずかに広がっています。

チームの命運を握る最新のパワーユニットについて、ホンダF1プロジェクトの新井康久総責任者は「コンプレッサーやその他のハードウェアに変更を加えた」ことを明らかにしています。

マノー
マノー・レーシングが2016年型F1マシンMRT05・メルセデスを始動、そのサウンドを公開しました。昨年までフェラーリのパワーユニットで戦ったマノーは、今年から王者メルセデスと契約を結び、現在F1で最強のパワーユニットを搭載します。新車は今季合同テスト初日の22日にデビューする予定です。

ハース
30年ぶりのアメリカをベースとしたF1チームとして活動を開始するハースは、フェラーリとテクニカルパートナーシップを結び、同社のパワーユニット、ギヤボックスを搭載、さまざまな技術面のサポートを受けます。新車の公開は、プレシーズンテスト初日22日の早朝にスペイン バルセロナのピットレーンで初披露する予定です。

バルセロナ合同テスト初日のドライバー

チーム ドライバー
メルセデス ルイス・ハミルトン
フェラーリ セバスチャン・ベッテル
ウイリアムズ バルテリ・ボッタス
レッドブル ダニエル・リカルド
フォース・インディア アルフォンソ・セリス
ルノー ジョリオン・パーマー
トロロッソ カルロス・サインツJr
ザウバー マーカス・エリクソン
マクラーレン ジェンソン・バトン
マノー パスカル・ウェーレイン
ハース ロマン・グロージャン

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