F1メキシコGP 決勝/ハミルトンがポール・トゥ・ウィン

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f1%e7%ac%ac19%e6%88%a6%e3%83%a1%e3%82%ad%e3%82%b7%e3%82%b3gp%e6%b1%ba%e5%8b%9d%e8%a1%a8%e5%bd%b0%e5%8f%b0F1第19戦メキシコGPの決勝レースが30日(日)、メキシコシティのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで行われました。

優勝はルイス・ハミルトン(メルセデス)。2位にはニコ・ロズベルグ(メルセデス)。3位でフィニッシュしたのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)でしたが、ベッテルとのバトルの際にコース外でアドバンテージを得たとして5秒加算ペナルティが科せられて5位に降格。セバスチャン・ベッテルが3位表彰台を獲得しました。

決勝当日の昼前には雲が消え晴れやかな青空の下で午後1時の決勝を迎えました。気温は19度、路面温度は49度まで上昇。

ピットスタートのロマン・グロージャン

ピットスタートのロマン・グロージャン

特殊なグリップ特性を持つアスファルトゆえにタイヤの扱いに苦労するドライバーが多く、決勝でのベストタイヤやタイヤマネージメント方法は路面コンディションによって変わるとみられていましたので、再びタイヤの扱いに頭を悩ませる決勝となりそうな予感。

予選後のパルクフェルメでフロアを交換したロマン・グロージャンは、予選で使用したものとスペックの異なるパーツへの交換のためピットレーンスタートを義務づけられます。FP3後にモノコックにクラックが見つかったため予選に出走しなかったジョリオン・パーマーは、2号シャシーに交換し車検を受けて21番グリッドからの決勝出場が認められました。

スタートタイヤ選択は予選の段階から分かれ、Q3進出組の中ではメルセデスの2台とフェラーリの2台がソフトタイヤ。そしてトップ10以下ではソフトが中心でナッセのみがミディアム、パーマーが新品のスーパーソフトを履いて決勝に臨みました。f1%e7%ac%ac19%e6%88%a6%e3%83%a1%e3%82%ad%e3%82%b7%e3%82%b3gp%e3%80%80%e6%b1%ba%e5%8b%9d%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%88

1コーナーまでの距離が長く、グリッド2列目のレッドブル勢がスーパーソフトを履いてるだけにホールショット争いに注目が集まりましたが、各車はスムーズなスタート。

しかし、ターン1のブレーキングで右フロントを大きくロックさせてしまって、ランオフエリアを大きくカットして3でコースに戻ります。

3位 マックス・フェルスタッペンはストレートの中腹で2位 ニコ・ロズベルグに並びますが、ターン1の手前で引き離されます。しかしターン1のアプローチでインに飛び込んで、行き場を失ったロズベルグはたまらずターン2をインカットし2位を守ります。この一連のアクションは審議対象になりましたが、スチュワードはお咎めなしの判断を下しました。

パスカル・ウェーレイン、背後からの接触によりスピンを喫しリタイア

パスカル・ウェーレイン、背後からの接触によりスピンを喫しリタイア

その後方ではエステバン・グティエレスがターン2のアウト側にいたパスカル・ウェーレインをプッシュしてしまって、スピン状態に陥ったウェーレインはマーカス・エリクソンのマシンに接触しながらその場にストップしリタイア。これでセーフティカー導入となり、ダニエル・リカルドがピットインしてミディアムタイヤに履き替えてロングスティントを狙います。ペース的にはアドバンテージの少ないミディアムですが、それでもリカルドは後続を次々に追い抜いていきます。

これで順位は1位 ハミルトン、2位 ロズベルグ、3位 フェルスタッペン、その後ろに4位 ニコ・ヒュルケンベルグ、5位 キミ・ライコネン、6位 フェリペ・マッサ、7位 セバスチャン・ベッテルと続きます。

フェルナンド・アロンソはターン3の立ち上がりでカルロス・サインツJr.に幅寄せされ、怒りを露わにします。これに対しサインツJr.には5秒ペナルティが科せられました。

ハミルトンは少しずつロズベルグを引き離していき、追い抜きが難しいサーキットだけにレースは膠着状態に入り、ベッテルは「(マッサが)ストレートが速すぎて抜けなくてスタックしている」と訴えます。


13周目のターン4で仕掛けるがマッサが際どくブロックしベッテルは「バカげている!」と不満の声を上げ、同じく「抜けないから戦略で別の何かを考えてくれ」と訴えたグロージャンは11周目にピットインしてミディアムに交換します。

これを機にピットストップが始まって、13周目にフェルスタッペン、サインツJr.、マグヌッセンらがピットインしてミディアムに履き替えます。これでフェルスタッペンはリカルドの後方に戻りアンダーカットを許してしまいます。

翌14周目にはヒュルケンベルグとマッサもピットイン。スーパーソフトでスタートした各車が続々とミディアムに交換しますが、ソフトでスタートしたアロンソも16周目にピットイン、フラットスポットに耐えながら走っていた首位ハミルトンも17周目にピットへ向かいミディアムタイヤに履き替えます。

20周目にロズベルグ、ライコネン、セルジオ・ペレスがピットイン。ベッテルだけがソフトタイヤで長く引っ張って、ミディアムのメルセデスAMG勢に勝るとも劣らないペースで走り続けます。

ハミルトンは「このタイヤはフィーリングはグレートじゃない」と訴えますが、ペレスがピットインして前が開けたレッドブル勢は、戦略の違いから22周目のターン7でリカルドがフェルスタッペンを先行させます。前がクリアになったフェルスタッペンはロズベルグとのギャップをじわじわと縮めていきます。

セルジオ・ペレスは、フェリペ・マッサをかわせず10位でフィニッシュ

セルジオ・ペレスは、フェリペ・マッサをかわせず10位でフィニッシュ

1ストップ作戦をプランAとして狙うウイリアムズ勢はボッタスが「プランAで行けると思う」と無線で報告。マッサの後方にはペレスが迫りますが、ストレートが速いウイリアムズをなかなか抜けず、不満を訴えます。

29周目にピットインの指示をスルーした首位ベッテルが32周目にようやくピットインし、ミディアムに交換。ライコネンの後方6位でコースに戻ります。しかし僚友ライコネンを始め多くのドライバーがミディアムタイヤのグリップが低くフィーリングが好ましくないと無線で不満を述べています。

これでハミルトンが再び首位に立ちますが、ペースは2位ロズベルグの方が0.3秒ほど速い。そのロズベルグに1.5秒差まで迫った3位フェルスタッペンには、タイヤをいたわるよう指示が飛びます。空には雲が増えてきて路面温度がじわじわと下がっていき、ラップタイムは上昇傾向。

苦しいレースを強いられたフェルナンド・アロンソ

苦しいレースを強いられたフェルナンド・アロンソ

しかし気圧が低くスリップストリームの効きづらいメキシコではコース上でのオーバテイクは難しく、レースは再び膠着状態に。後方ではスタートからノンストップで走り続ける12位ナッセを先頭とした集団の中で、マクラーレン・ホンダ勢がピットインのタイミングでエリクソン、パーマーに先行を許したため、抑え込まれて15位・16位に留まる苦しいレースを強いられています。

45周目、ライコネンが2回目のピットストップへ。50周目には2周目から走り続けたリカルドも耐えきれずピットに飛び込んでソフトに履き替えます。その50周目にはターン1でサインツJr.を周回遅れにしようとしたロズベルグがタイヤをロックさせ、一気に差を縮めたフェルスタッペンが続くターン4でインに飛び込みますが、止まりきれずオーバーシュートして2位奪還は不可能。

一方のリカルドは新品のソフトタイヤの勢いでファステストラップを更新する走りを見せて、ヒュルケンベルグを余裕でパスして5位に戻ります。


レースが残り10周を切る頃には、首位ハミルトンはマシンをいたわりながらも2位ロズベルグに7秒以上の差を広げて快走。3位フェルスタッペンにもロズベルグを追いかけるまでの力はなく、逆に4位ベッテルがペースを上げて3秒以内に迫ってきます。さらに5位リカルドはベッテルよりも速いペースで前の2台を追います。

バルテリ・ボッタス単独走行

バルテリ・ボッタス単独走行

6位はヒュルケンベルグとライコネンの争い。マッサとペレスの9位争いは依然として続いて、8位ボッタスは単独走行。11位のエリクソン以下は周回遅れとなっていますが、60周目のメインストレートでバトンがDRSを使ってパーマーをかわし12位に浮上し、クリーンエアでパーマーより0.7秒速いペースで周回を始めました。

46周目に2ストップ作戦に切り替えソフトタイヤに履き替えたアロンソは、パーマーを追いかけ13位を取り返します。

67周目、ライコネンはヒュルケンベルグをターン4でパス。そして68周目の1コーナーではフェルスタッペンがタイヤをロックさせターン3までショートカットしてコースへ復帰。

マックス・フェルスタッペン

マックス・フェルスタッペン

これに対してチームからは「ベッテルに譲れ」と指示が飛び、ベッテルも「彼は僕を先行させるべきだ!」と訴えますが、フェルスタッペンは頑として譲りません。

この3位争いに5位リカルドまで加わって、70周目のターン4ではリカルドがインに飛び込んでタイヤをロックさせながらサイド・バイ・サイドに。タイヤ同士が僅かに接触する際どい場面でしたが、2台はともに致命的な接触は避けてレースを続行。

レース終盤のセバスチャン・ベッテルとレッドブル2台の3位争い

レース終盤のセバスチャン・ベッテルとレッドブル2台の3位争い

しかし、これでフェルスタッペンに仕掛けるチャンスを失ったベッテルは怒り心頭のまま4位でチェッカードフラッグを受けました。しかしスチュワードは即座にフェルスタッペンに5秒加算ペナルティを科して、ベッテルが繰り上がりで3位表彰台を獲得。リカルドも4位へと繰り上がり、フェルスタッペンは5位となりました。

首位ハミルトンはそのままリードを守り、71周のレースを終えて優勝。ロズベルグは手堅く2位を手にして、両者の選手権ポイント差は19点となりました。6位以下は順位の変動もなく、ヒュルケンベルグ、ボッタス、マッサ、ペレスのトップ10となりました。マクラーレン・ホンダ勢は11位エリクソンに追い付けずバトン12位、アロンソ13位でレースを終えました。

尚、ハミルトンはメキシコGPでは初勝利で、通算勝利数でアラン・プロストに並び、歴代2位タイとなる51勝に到達しました。

次戦はF1ブラジルGP。11月11日~13日にインテルラゴス・サーキットで行われます。

F1第19戦メキシコGP 決勝結果




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