F1アブダビGP決勝/優勝はハミルトン、チャンピオンはロズベルグ

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2016年シーズンのF1もいよいよ最終戦。夕暮れのアブダビでチャンピオンをかけた最後の戦いが幕を開けました。

優勝はポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)。そして、ニコ・ロズベルグが2位に続いて、悲願の初F1ワールドチャンピオンを獲得しました。

ラストランのジェンソン・バトンとフェリペ・マッサ

ラストランのジェンソン・バトンとフェリペ・マッサ

3位にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、4位にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続きました。

マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが10位入賞。ラストレースとなったジェンソン・バトンは残念ながらリタイアでレースを終えました。

気温は26度。路面温度は29度まで下がって、FP2や予選と同じようなコンディションでのレースとなりました。

トップ10の中ではレッドブル勢だけがスーパーソフトを履き、11位以下ではバルテリ・ボッタス、ジョリオン・パーマー、パスカル・ウェーレインだけがウルトラソフトを履き、引退レースのジェンソン・バトン、ロマン・グロージャン、ケビン・マグヌッセン、エステバン・オコン、マーカス・エリクソンがソフトタイヤ、それ以外はスーパーソフトと選択が分かれました。f1%e7%ac%ac21%e6%88%a6%e3%82%a2%e3%83%96%e3%83%80%e3%83%93gp%e3%80%80%e6%b1%ba%e5%8b%9d%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%88

チャンピオンシップを争うメルセデスAMGの2台は、クリーンなスタートを切りルイス・ハミルトンが首位をキープ。

フェルスタッペン接触しスピン

フェルスタッペン接触しスピン

しかしその後方では、ある意味でチャンピオン争いの鍵を握るフェラーリ勢とレッドブル勢がタイヤスモークを上げながらターン1に飛び込み、6番グリッドスタートのマックス・フェルスタッペンがターン1出口でニコ・ヒュルケンベルグの左サイドポッドに接触してスピンし最後尾まで後退してしまいます。

7周目にハミルトンがピットイン。しかしピットが隣り合うライコネンもこれに続いたため、ハミルトンはライコネンが前を横切るのを待たなければならず1.5秒ほどをロスしてしまいます。翌周にピットインしたロズベルグも同様にセバスチャン・ベッテルを待つこととなり、静止時間は4.8秒にも及んでしまいます。

なんとかライコネンの前でコースに復帰しますが、まだピットインしていないフェルスタッペンに抑え込まれてしまいます。それでもチームは「リスクを冒すな」と無理な追い越しはしません。これにライコネン、リカルド、ベッテルが1秒差で続きます。


12周目、バトンがターン9イン側の縁石をヒットして右フロントサスペンションを壊し、万事休す。そのままピットに戻りバトンのラストランは早すぎる終わりを告げました。金曜からトラブル続きのダニール・クビアトも、15周目にギヤボックストラブルを抱えてバックストレートでマシンを止めました。

ニコ・ロズベルグ(メルセデス)

ニコ・ロズベルグ(メルセデス)

コース上ではフェルスタッペン以外の全車がソフトタイヤに交換して走行し、フェルスタッペンはスーパーソフトで引っ張りますが、15周目にはリヤがタレ始め、20周目には指示されたロズベルグがターン8でインを突きますが、ここでは抜ききれず、ターン9の立ち上がりでトラクションの差を生かして抜き去ります。

ダニエル・リカルド(レッドブル)

ダニエル・リカルド(レッドブル)

フェルスタッペンは21周目にピットインし、当然ながらソフトに換えて1ストップ作戦に出ます。ロズベルグには「ここから3周がクリティカルだ。彼が最後まで行こうとしているからプッシュしろ」と伝えられ、首位ハミルトンより0.3秒速いファステストラップを連発します。その後方ではライコネン、リカルド、ベッテルの3台が膠着状態に陥り、19周目のターン11でリカルドがライコネンのインに飛び込む場面はありましたが、オーバーシュートしてしまいクロスラインで再逆転されてしまいます。

24周目リカルドはライバルに先んじてピットインし、再びソフトタイヤに換えます。そして翌25周目にピットインしたライコネンをアンダーカットすることに成功します。しかし2台ともにフェルスタッペンの後塵を拝することになり、27周目にはフェルスタッペン、28周目にはリカルドがファステストラップを記録してライコネンを引き離していきます。

首位ハミルトンは28周目、2位ロズベルグは29周目にピットイン。ベッテルだけが第2スティントを引っ張り、最後にスーパーソフトを履いてそのグリップを生かす戦略に出ます。


4位・5位のレッドブル勢はロズベルグから4秒ほど遅れており、ハミルトンはペースを46秒台に抑えて後続を引き離さず、レッドブル勢がロズベルグに追い付くのを待ちます。しかしエンジニアからは「どうしてそんなにゆっくり走っているんだ? 前のベッテルが脅威になっている」と1分45秒3での走行を要求されます。

37周目、暫定的に首位を走っていたベッテルがピットに飛び込み、スーパーソフトに交換します。これで順位は首位ハミルトン、1.5秒差で2位ロズベルグ、その3.5秒後方に3位フェルスタッペンと4位リカルド、8秒離れて5位ライコネン、ベッテルはその4秒後方の6位でコースに復帰。ベッテルは周囲より1秒以上速い1分44秒台のタイムで猛追を開始します。

フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)

フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)

後方ではベッテルと同じく第2スティントを引っ張っていたアロンソが、すでに2回目のピットストップを終えたフォース・インディア勢に次々とパスされて9位まで後退。その後ろには同じく2ストップ済みのマッサが10秒差で控え、1.5~2秒速いペースで追いかけてきます。37周目にアロンソもピットインし、10位のままコースに復帰してスーパーソフトで16秒前のマッサを追いかけます。

42周目には13位を争っていたパーマーがターン17でタイヤをロックさせ、前のサインツに追突。これでサインツはギヤボックスを壊してリタイア、パーマーには5秒加算ペナルティが科されました。

ベッテルは41周目に僚友ライコネンをターン8で難なくパスし、43周目には1分43秒729のファステストラップを記録。46周目にはリカルドをターン11でオーバーテイクします。2位ロズベルグを1秒差でリードする首位ハミルトンには「ベッテルが脅威になっている。ペースを上げてくれ」と指示が飛びます。

ロズベルグも「ペースが遅すぎる、上げるようにリクエストしてくれ」と訴えます。チームは「勝つためには1分45秒1のペースで走る必要がある」とハミルトンに指示しますが、ハミルトンは「自由にレースさせてくれるって言っただろ?」と反論。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)

ルイス・ハミルトン(メルセデス)

51周目にはベッテルがフェルスタッペンをパス。1-2のメルセデスAMG勢の背後まで迫ります。メルセデスAMGではパディ・ロウまでが無線でハミルトンに「勝つためにはペースアップする必要がある」と訴えますが、ハミルトンはベッテルより遅い1分46秒台のペースで走り続けます。トップ4が3秒以内で走り続け、タイトル圏内にいるロズベルグが4位まで落ちタイトルの行方が変わる可能性も残るままでレースは最終盤に突入します。

最終ラップまで緊迫した状況が続きましたが、結局最後まで順位は入れ替わらず、ハミルトンがトップでチェッカーフラッグを受け、ロズベルグは2位でフィニッシュして2016年のワールドチャンピオンに輝きました。

ロズベルグ親子

ロズベルグ親子

ロズベルグは父、ケケに続く二代でのF1チャンピオンに輝き、F1ではグラハム・ヒル、デイモン・ヒル親子以来となる、史上2度目の親子制覇となりました。

3位は久々の表彰台となるベッテル、最後尾から挽回した4位フェルスタッペンまで1.685秒差の大接戦のトップ4争いでした。リカルドが5位、ライコネンが6位、フォース・インディア勢が3強チームに次ぐ7位・8位を手にし、9位に引退レースのマッサ、アロンソはマッサを抜き去ることができず10位でフィニッシュしました。

F1第21戦アブダビGP決勝 結果




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